仕様と気の効いた機能

UPSとしての仕様です。

仕様

  • 常時商用給電方式
  • 高速リレー切替
  • バックアップ時は矩形波出力
  • 長いバッテリー寿命(期待寿命: 5年
  • 定格出力が350VAと500VAの2つのモデル
  • 最初のモデルは1999年6月発売

実に12年10ヶ月ぶりの新モデルとなりますが、バッテリーの寿命については最初のモデルが発売となったときに驚きました。有名なAPCのUPSだと良くて2年程度でバッテリーの交換が必要となります。

気の効いた機能

ディップスイッチの設定で、停電時の動作を柔軟に設定できます。

  1. UPSのスイッチでシステムのシャットダウン(停電とバッテリー切れの状態を機器に提供)するかどうか。
  2. UPS停止の指示を機器から行ったときに電源供給を即座に止めるか一定時間待つかどうか。
  3. UPS停止の指示を機器が出した後で復田したときに、改めて機器を起動する処理を行うかどうか。
  4. 2.の時間を約1分とするか5分とするか。

あまりUPSというか最近のUPSは知りませんが、2.の設定を変更できるUPSというのはあまり聞いたことがありませんし、3.に至ってはありそうに思えません。

簡単に補足すると、2.で一定時間待たないようにすると、UPSに停止の指示を送った途端に電源が切れるため、オペレーティグシステム側でシャットダウンの処理を行った最後の最後の段階で指示を出す必要があります。一定時間待ってくれると、その時間内であれば特別なことをせずにシステムを停止状態にするだけで済みます。

また、3.の機能は停電となってシステムの停止が必要と機器側が判断した場合に関係してきます。

  • 停電の状態が続くと、機器の側はバッテリー残量の低下を検知するか、一定時間が経過した段階で安全のためにシステムを停止することになります。
  • 機器側、すなわちコンピューターのオペレーティングシステムが停止を開始すると、通常は後戻りはできません。
  • そして停止を開始した後で復電すると、UPSから電源を供給しているけれども機器は停止(電源切れではない)の状態となります。人がリセットスイッチや電源ボタンで操作するまで、動作を回復できません。
  • ここで3.の機能をオンにしていると、復電した場合は一定時間の後でUPSは機器への電源供給を一度停止し、その後10秒後に再開します。機器側にすると本当に停電して、再び電源が入ったことになるため、復帰できるわけです。

なお、ディップスイッチの設定は最初のモデルでは3つだけで、変更した場合は完全に電源を切って初めて有効になりました。途中でスイッチの数が5つになり、変更した時点ですぐに動作に反映するようになりました。

 



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